練習用軽量セスナ 作成方法・図面
● | 注意 図面などで尾翼に「肉抜き」がありますが,必要ありません。 |
● | 詳しい寸法はA0サイズのpdfファイルでご覧いただけます。(最下部図面の項目) |
● | 説明不足で分かりにくい部分があると思います。ページ最下部から遠慮なくご連絡ください。 |
| 図や写真,説明文を追加します。 |
バルサで胴体作製(タイプⅠ)
胴体と尾翼
枠の形と位置の概略図です。
↑レーザーカットしていますが,図面をもとに手作業でも加工できます。
↑胴体前部です。ここを正確に作らないと後での修正は大変です。一辺20㎜の直角三角形を3㎜厚バルサでカットして二か所使いました。
↑胴体が二分割になっていますが強度は十分です。前方は1.5㎜バルサの内張り材Dを内側に貼り付け強度を持たせるとともにダウンスラットとサイドスラストを付けています。 補強の内張り材Dはサイドスラストのためサイズが異なります。
↑下面は3×3㎜バルサを接着してそこに後部下面を取り付けます。
↑前面の拡大です。
↑先端部分に5×10㎜角のバルサを貼り付けて整形します。
↑下面を貼り付けます。着陸脚より前の下面はメンテナンスを考えて接着せずにヒンジテープなどで取り付けます。写真では置いてあるだけです。
↑角は上図のように接着し,赤い線をもとにペーパーで丸く仕上げます。
↑●600~1,000mAhのバッテリーを使用する場合はサーボ取付板は後にずらします。
↑主翼との連結部分(枠E)を取り付けます。厚さ3㎜バルサです。
サーボ取り付け板を取り付けます。2㎜厚シナベニアです。胴体側面との間は4×4バルサで補強します。
↑主翼の幅に合わせて,取り付け部分の後方に3㎜厚のバルサを貼ります。
↑着陸脚の部分。脚は1.5㎜ピアノ線で作り,1㎜厚のアルミ板と2㎜木ネジで押さえます。
↑水平尾翼は微調整しながら接着するので瞬間接着剤ではなくタイトボンドを使います。
↑垂直尾翼は4×4㎜バルサで補強します。片側だけでよいと思います。
スチレンボードで胴体作製(タイプⅡ)
胴体
すべてバルサ機と同じ作りです。胴体外側と水平尾翼,エレベーター,垂直尾翼,ラダーを2㎜のスチレンボートに変更します。サイズほかすべてバルサと同じです。
瞬間接着剤用はバルサを溶かすので,接着剤はタイトボンド「速乾クリア」です。
●主翼はバルサです。
●胴体側面はバルサでは2分割していますが,2分割する必要はありません。
尾翼
補強に厚さ0.5㎜程度の透明シートを取り付け,これに2㎜のスチレンボートを両面テープで固定します。
ホーンの部分には2㎜厚5~10㎜程度のバルサで補強します。
ラダー,エレベーターホーンとサーボホーンは釣り糸で結んでいるのでずれ防止が必要です。
ホーンは直接スチレンボートに取り付けても弱いので,エレベーターの幅,ラダーの幅で補強します。
主翼
●3×3バルサを使用するようにありますが,手に入りにくいので,ホームセンターで手に入る3×3㎜ヒノキでも可能です。
↑こちらは連結部分が短くなっています。重心の関係で主翼の位置を変更する必要がある場合を考慮しました。
胴体との間に隙間ができるので,主翼位置が決まったら塞いでください。
↑こちらは胴体への取り付け位置は変更できません。錘でバランスをとります。
↑主翼の部材の配置図です。寸法は下方のpdfを参照してください。
↑主翼はリブ間隔が広いのですが(80㎜)前面1/3を1㎜厚バルサで覆いました。(バルサプランク)
主翼の中心部分は胴体にゴムで留めるので,三角バルサで補強しています。
↑翼の中心部分は主翼連結材を使って上図のように接着します。
↑リブの様子です。
厚めのフィルムを貼るときは,フィルムの収縮の影響で変形しないように,両端は補強した方が良いと思います。
↑主翼中央上面に3㎜厚バルサでエルロンサーボ取り付け材を接着します。
エルロン
エルロンは1㎜厚バルサで作ります。間に4㎜角バルサで三角形を作ります。写真の状態でペーパーをかけて4㎜角バルサに傾斜をつけます。その後今度は1㎜厚バルサを縦に貼ります。
胴体への取り付け
3㎜竹ひごを枠BとCに取り付けます。フィルム張りの後に作業します。
↑●600~1,000mAhのバッテリーを使用する場合はサーボ取付板は後にずらします。
↑主翼は竹ひごにゴム紐で取り付けますが,大きな力が働くので瞬間接着剤で留めた後エポキシ樹脂接着剤で固めます。
着陸脚・メカ搭載
主脚
枠Bに主脚取付板Gを貼り付け,1.5㎜~2㎜ピアノ線をはめ込み,1㎜厚アルミ板で挟んで2㎜ビスナットで留めます。
↑アルミ板と2㎜ビスナットでピアノ線を挟んで止めます。
↑1.5㎜~2㎜ピアノ線を曲げます。
↑大きな衝撃を受けた場合,先ずアルミ板が変形して機体を守ります。
↑前部下面は着陸脚のメンテナスを考えて,取り外し可能なように1.5㎜バルサをヒンジテープで止めます。
↑車輪は55㎜塩ビ板です。「工作のテクニック」の「軽量ホイールの作成」を参照してください。
↑「ウルトラライトホイール」でも構いません。
尾輪
↑尾輪は手芸用で手芸店やホームセンターに売っています。穴が大きいので5㎜ヒノキ丸棒をはめ込んで1㎜穴を空けます。
1.5㎜厚バルサに1㎜厚バルサで溝を作ります。溝に0.8~1㎜ピアノ線またはリンケージロッドの残りを曲げてはめ込みます。
↑フィルムを貼り,両面テープで垂直尾翼または胴体後部に取り付けます。
黒色にサインペン(油性)で着色しています。
キャノピー
バッテリースペース蓋(BS)にプラ板で作った風防を取り付けます。
↑裏側にバルサでずれ防止を貼り付けます。
↑風防は0.3~0.5㎜厚のプラ板を曲げて作り,両面テープで留めています。
キャノピーは10㎜幅の厚手のビニールを使ってマジックテープで留めます。
バッテリースペース
基本的に二種類のマジックテープを利用しています。
↑巻いて使うタイプのもので幅10㎜ほどです。100円ショップで購入しています。
↑2㎜厚シナベニアを取り付けます。
バッテリーは重いので瞬間接着剤で仮止めの後エポキシ樹脂接着剤でとめます。
↑マジックテープ(赤)と巻いて使うタイプ(黒)のマジックテープです。
バッテリー側にもマジックテープ(赤)を取り付けます。
モーター搭載
↑こちらはドローン用です。TALOT 1806 2280Kv
2セル6040ペラで良く飛びます。
↑重量のバランスが悪いときはモーターの取り付け位置を前にだします。
写真は15㎜厚のバルサブロックで前に出しています。
リンケージ
ラダー,エレベーターホーンとサーボホーンは糸で結びます。一本の糸を
サーボホーン → エレベーターホーン → サーボホーン
と言うように通します。サーボホーンの近くで結び,瞬間接着剤で固定します。
リンケージは釣り糸(2号)を使いました。
エルロンホーンとサーボホーンは1㎜ほどのピアノ線でリンクします。
↑エレベーターホーンです。
↑ラダーホーンです。
↑ラダーホーンとエレベーターホーンが干渉しないように取り付けます。
↑受信機を繋いてサーボのセンターを出してからラダーホーン,エレベーターホーン側の穴を瞬間接着剤で留めます。
↑エルロンホーンです。
↑胴体に穴を開けて釣り糸を通します。
2~3㎜のビニールパイプを通してからその中を糸を通します。糸を通した後でビニールパイプを抜けば上手くいきます
↑エルロンホーンにはロッドストッパーを使いました。
サーボホーンはロッドをZ字型に曲げますが,取り付けの向きは写真を参考にしてください。
↑バッテリー,受信機,ESC,機体発見ブザーなどすべてを取り付けた様子です。
図面
pdfファイル
A0サイズのpdfファイルです。画像をクリックして「プログラムで開く」でご覧になれます。
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参考資料
▶「Target For Today」
より
▶Cessna 140
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