● | スチレンボード(EPS,デコパネ)とヒノキ棒で作ります。 |
● | 新航空法で登録のいらない100gタイプを追加しました。 |
● | スチレンボードは発泡ポリスチレンのことで,通称発泡スチロール,EPSと略します。商品名「デコパネ」「紙貼りパネル」などがありますが,表面に紙が貼ってあります。この紙が曲者で,強度は出ますが重くなるので剥ぎます。商品によっては糊が協力で剥げないものがあります。 紙を貼っていないものは画材店で販売されています。 |
● | 接着剤はほとんど使わずに,ホットボンドと両面テープが主です。100gタイプはエポキシ樹脂接着剤を使用しています。 |
● | 説明不足で分かりにくい部分があると思います。ページ最下部から遠慮なくご連絡ください。 |
図や写真,説明文を追加します。 |
材料と工具
EPPとEPSプラスチック(石油から生まれた合成樹脂)にはいろいろな種類がありますが,プラモデルはポリスチレン樹脂(=スチロール樹脂)が主に使われています。 ポリスチレン樹脂(=スチロール樹脂)に空気を含ませて膨らませたものを発泡ポリスチレン(=発泡スチロール)と言います。 発泡ポリスチレンの発泡率を小さくして板状にしたものを「スチレンボート」,発泡率の大きいものを「発泡スチロール」と一般には呼んでいます。 「スチレンボート」には「デコパネ」「紙貼りパネル」などいろいろな商品名があります。 発泡スチロール(=発泡ポリスチレン)はEPSと略されます。EPSは衝撃で割れます。 ここの機体はすべて5㎜厚のEPSです。
工具①定規 30㎝金属製(100円ショップにあります) スチレンボードカット用に50㎝以上のものがあれば便利です。(目盛りは必要ありません。幅2㎝長さ90㎝のアルミ板など) ②カッター スチレンボードやバルサ材は小型のものが使いやすいと思います。 ③はさみ ④デザインナイフ(あれば便利です。) ⑤ヤスリ(着陸脚の加工) ⑥ペンチ(着陸脚の加工) ⑦はんだとはんだ鏝(ESC,バッテリのコネクター加工)
紙の貼ってあるスチレンボードは結構切りにくいので,薄手のカッターであまり力を加えずに,何回も繰り返してカットします。 カットしたあとで紙を剥がします。カッターの刃先で少し剥がすとあとは手で剥がせます。 ●「紙貼りパネル」は紙を剥がすのは楽ですが「デコパネ」はなかなか剥がせません。しばらく水につけておいて雑巾で擦って紙を落とし,最後は指で擦って落とします。糊はマニキュアリムーバーで溶かせますが,時間がかかります。 むしろ、少し重くなりますが,紙を残せばその分強度が出ます。ただし,水に濡らさないように注意します。 ●紙が貼ってあると湿気を吸うので戸外での使用は無理です。また,表面の紙との接着になるのでぬれると剥がれます。 ●100円ショップのパネルは紙がはがれません。また,強度があまりありません。
接着剤①両面テープ(薄手のものと厚手のもの) ほとんどを薄手の両面テープで接着します。 ②有機溶媒を含まない接着剤 固まっても柔らかいもので「速乾クリア」が良いと思います。 ③瞬間接着剤 なくてもかまいません。「速乾クリア」で十分です。
↑こちらの接着剤はEPP,EPSに使用できます。 LOCTITE(ロックタイト)製です。瞬間接着剤ではありません。
④ヒンジテープ ヒンジテープは20㎜幅を使います。 「OK模型」から透明のヒンジテープが販売されています。伸びずにしっかり着くので使いやすいと思います。 ●最近「防水テープ (20mm幅)」と表示されています。テラオカ製です。下の写真とは芯の内側のデザインが変更になっています。
⑤ホットボンド 必ずしも必要ではありませんが,あれば便利です。時間がかかりますが速乾クリアで十分です。
↑ホットボンド(写真右)を使うにはグルーガン(写真左)が必要です。100円ショップにもあります。
●カーボン素材は下記から購入しています。 ▶ホビーショップ・アルファ 千葉県船橋市 ▶コスモテック 東京都西東京市 ●ヒンジテープは下記で購入しました。下記サイト内で「防水テープ」で検索します。 ▶OK MODEL ダイレクト(ヤフーショッピング店)
材料① 5㎜厚スチレンボード 「紙貼りパネル」B2判(5×800×550㎜定価800円)を文具店で購入しました。 紙が貼ってあった方がボールペンでカットラインが描けるので便利です。 ② 1㎜厚バルサ板 1枚 ③ 2×5㎜ヒノキ棒 1本(90㎝) ④ 0.2~0.5㎜厚塩ビ板またはプラスチック板 ⑤ 1.5㎜ピアノ線(着陸脚用) ⑥ 2~3㎜ビスナット少々
完成写真 無段上反角
胴体の作成
胴体と垂直尾翼のカットと組み立て
補強 胴体は捻じれに弱いので1㎜厚バルサで補強します。
尾翼の作製
機器の取り付け モータと主脚の取り付け
サーボ・受信機・バッテリーの取り付け↑ESCとバッテリーです。ESCは凹凸があるのでスポンジなどを間み両面テープで留めます。上手くつかないときは結束バンドを使います。 バッテリーはファスナーテープで留めますが,その上からマジックテープを巻きます。
↑このタイプの結束バンドを使っています。
↑左の3つがマジックテープ,右端がファスナーテープです。ほぼ同じですが,商品名が異なります。
↑結束テープとも言うようですが,巻けばマジックテープのようにくっつきます。これでバッテリーを胴体に巻きます。
糸リンケージ
↑2号の釣り糸を使っています。
配線
主翼の作製
主翼①無段上反角主翼は幅150㎜,長さ600㎜の5㎜厚スチレンボードです。
↑モーター取り付け板から55㎜の位置に竹ひご(ヒノキ棒でも可)を取り付けてホットボンド固定します。 また,取り付け角調整のためのバルサ材を取り付けています。 主翼は8㎜幅の平ゴムで止めています。手芸用にいろいろな色があります。この方が自由に長さを調整できます。
↑釣り糸は伸びるので,上の写真のような伸びない「坪糸」を使います。
主翼②翼端上反角 無段上反角と同じサイズの板にホットボンドとテープで取り付けます。 翼面積が増えるので無段上反角より少しゆっくり飛ばせます。
主翼③後退翼 写真はエルロン使用ですが,エルロン無しでも後退翼は上反角と同じ効果があるので安定して飛びます。 主翼の取り付け位置が変わるので,竹ひごの位置が前に来ます。
車輪
主脚車輪一番簡単な方法としては次のように取り付けます。
尾輪
100gタイプ
胴体全体図
尾翼取り付け板
2㎜バルサの方が軽いと思います。
主翼の位置
↑主翼の位置はカーボンパイプの先端から50㎜でした。
↑取り付けはゴム紐と金具を使いました。
図面
主翼については3種類をテストしました。EPPは発砲率45倍のものを使用しました。 「トンボデザイン模型工房・オンラインショップ」に模型飛行機用のEPPがありました。 ▶トンボデザイン模型工房・オンラインショップ カーボン材も販売されています。
pngファイル
●後退翼の場合の重心位置は下図になります。
100gタイプ
pdfファイルA0サイズです。画像をクリックして「プログラムで開く」でご覧になれます。 別ウインドウで開きます(再読み込みをしないと表示されない場合があります)。 主翼については翼弦長150㎜
100gタイプ