Piper PA-34 Seneca 作成方法・図面

詳しい寸法はA0サイズのpdfファイルでご覧いただけます。(最下部図面の項目)
説明不足で分かりにくい部分があると思います。ページ最下部から遠慮なくご連絡ください。
図や写真,説明文を追加します。
Piper PA-34 Seneca

主翼

主翼

 翼断面はクラークYです。初めに上反角を決めて骨組みを作ります。

↑2㎜厚シナベニアは着陸脚の取り付け部分です。

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↑着陸脚の取り付け部分はさらに3㎜シナベニアを貼り付けます。着陸脚は木ネジで取り付けるので厚さが必要です。

 エンジン部分を作ります。

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↑エンジン部分取り付け(後)上下面とも内側に5㎜角バルサを取り付けます。

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↑エンジン部分取り付け(前)

リブの種類と位置  リブの切り出しについては「工作のテクニック」のページをご覧ください。

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↑エンジン部分の外側と胴体外側はリブBを取り付けます。(6か所)

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主翼のバルサプランク  エンジン部分の上面に2㎜厚バルサを貼ります。(バルサプランク)エンジン部分の前面にモーター取り付け用の2mm厚シナベニアを貼り付けます。

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↑エンジン部分と胴体部分の間に1㎜厚バルサを貼ります。

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↑残りのリブを取り付け,主翼後部分の上部に1mm厚バルサを貼ります。  エルロン取り付け用に後縁に5×15mmのバルサを取り付けます。

↑エンジン部分上部  エンジン部分の外側にも幅12㎜,厚さ1㎜バルサを貼ります。

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↑エンジン部分下部

↑翼の両端に10×10のバルサを取り付けます。下端をそろえます。

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↑前縁を取り付けます(10×5㎜バルサ)。三角バルサでコーナーを補強します。

エルロン

Piper PA-34 Seneca kakudai

↑2㎜厚バルサと1㎜バルサで作りますが,1㎜バルサは木目の縦方向を使います。この方が,強度があります。  両端の10×10mmバルサの部分がホーンの位置になります。

胴体

Piper PA-34 Seneca
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↑胴体後部の2×5ヒノキをカットしてしまいましたが,そのまま交点まで伸ばす必要があります。水平尾翼の取り付け部分が短くて,水平尾翼が上に反ってしまって頭上げ傾向が出てしまいました。図面では訂正してあります。

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↑胴体上部の覆いは,1㎜厚バルサをあらかじめ水で濡らして曲げ,乾燥してから貼り付けます。

↑コックピットのフロントガラスの部分に5㎜角バルサを貼り,成型します。

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↑機首部分はバルサブロックで作ります。

Piper PA-34 Seneca
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↑カッターナイフとサンドペーパーで形を整えます。

バッテリースペース開口部

Piper PA-34 Seneca
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尾翼

Piper PA-34 Seneca
Piper PA-34 Seneca
Piper PA-34 Seneca

↑バランスの関係でサーボの位置が後になりました。内部の補強が必要です。サーボが後なのでリンケージはエルロンも含めてすべてピアノ線です。

緩衝材

↑主翼側に緩衝材(厚さ5㎜)を貼り付けます。まさかの時に機能してくれることを機体しています。

着陸脚

 着陸脚は2㎜ピアノ線を曲げて作ります。それを1㎜厚のアルミ板を加工して留め具を作ります。衝撃を受けた場合,前方のアルミが曲がり,外れるようにします。

Piper PA-34 Seneca
Piper PA-34 Seneca

↑主脚です。

Piper PA-34 Seneca
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↑前輪です。

配線

 ESCの信号線は並列にしますが,ESC内部のBCL回路(5V電源)は並列にできないので片方の電源線(赤)をカットします。  通常はこれで良いのですが,使用したESCのBCL回路(5V電源)は容量不足で,サーボの挙動がおかしかったので,両方のESCの電源線はカットして外部から供給しました。

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配線図 1 UBEC-wiring

↑UBECを使った場合の配線図です。

配線図 2 UBEC-wiring2

↑一般的な配線図です。片方のESCから電源を取ります。

 ESCの設定は結線前に一個ずつおこないます。  10A程度のESCはBECが1A程度なので,外部電源にした方が良いと思います。もしサーボなどの作動がおかしい場合はまずBECの出力不足が考えられます。

 BECはESCに内蔵されていますが,外付けの物をUBECと言います。  今回TINAX REDCON UBEC 3Aを使いました。

ジャイロの取り付け

 P1-Gyroジャイロを取り付けてみました。  取り付けと調整については「飛行機用ジャイロ」のページをご覧ください。

Piper PA-34 Seneca

↑機体の下部からメンテナンスができるように0.5㎜アクリサンデーを利用して裏返しに取り付けました。

Piper PA-34 Seneca
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↑機体下面からゲイン調整とディップスイッチの切り替えができます。

補強と補修

 5/30に大破しました。離陸に失敗し,Yaw軸を水平にして地表で2回転してしまいました。原因は速度不足でエレベーターを引いたことによる失速です。尾翼は無事,胴体は取り付け部分が少しの損傷ですみましたが,主翼は2つのモーターの間が激しく損傷しました。  モーターは重いので双発機はモーター間の強度が必要です。そこで下図のように補強しました。

Piper PA-34 Seneca

↑5×5㎜ヒノキで中心からモーター部分を通りリブ二つ分まで補強。  2×5㎜ヒノキでエルロンの内側に沿ってリブ二つ分まで補強。  5×5㎜ヒノキの連結部分は3㎜シナベニアです。  中心部はエポキシ樹脂接着剤です。

Piper PA-34 Seneca

↑連結部分下部です。ジャイロの調整窓はカットして補強した後バルサで埋めています。

Piper PA-34 Seneca

↑補強後の様子です。

Piper PA-34 Seneca

↑衝撃で空いた隙間はエポキシ樹脂接着剤を詰めて,固まったのちルーターなどで削ります。

Piper PA-34 Seneca

↑リブなども衝撃で割れたりしています。元の形に戻して,隙間はエポキシ樹脂接着剤を詰めて,固まったのちルーターなどで削ります。

Piper PA-34 Seneca

↑どうしても凹凸があるのでパテを埋めます。  乾いたらサンドペーパーをかけ,最後にクリアラッカーを塗ります。クリアラッカーを塗らないとフィルムの糊がうまく付きません。

 結構時間がかかります。歪みなどないか十分確認しながらゆっくり補強と補修をします。

図面

pdfファイル

 A0サイズのpdfファイルです。画像をクリックして「プログラムで開く」でご覧になれます。  別ウインドウで開きます(再読み込みをしないと表示されない場合があります)。

Piper PA-34 Seneca kakudai


参考資料  豊富な写真と図面があります。

「Samoloty w Lotnictwie Polskim」

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