Greenwood-14 フライト日誌・仕様・実機写真

midashi
双胴でプッシャー式の軽飛行機です。なんとなく楽しい形なので作ってみました。安定して飛ばないので,設計からやり直しました。少しダウンサイジングになりました。
やっと満足できる機体が出来上がり,安定して飛びました。

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↑10年以上前に作った機体です。当時適当なモーターがなく苦労しました。また,資料不足(研究不足?)で,最近やっと実機の上反角が7°という記述を見つけました。もう一度設計からやり直しました。  最初に作った機体です。性能は最低でした。

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↑作り直した結果です。少しサイズダウンしました。

2021/11/14  尾翼のサーボを主翼の下に配置して0.8㎜ロッドでリンケージしました。後が軽くなり,前に積んでいた約25gの錘をすべて取り除くことができました。

Greenwood-14 kakudai

↑尾翼部分がスッキリしました。

 Movie 

↑パワーをかけるだけでエレベーターを引かなくても滑らかに離陸しました。

2021/11/07

↑ローバス。飛ばしやすくなりました。

↑着陸時もエルロンが効きます。

 着陸時または低速時に舵が効かない原因は尾翼面積だけではなく重心が後すぎてパワーを抜くと失速し易いことにも原因があったようです。なぜならエルロンも効かなかったわけですから。  重心位置を主翼前縁から33%より少し前にする必要がありました。

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↑ブームが機体の水平軸に対して後が上がっています。着陸時の写真を解析すれば,この状態では水平飛行に見えますが頭を上げています。

2021/10/24  尾翼面積,モーターの取り付け,エルロンの幅を変更しましたが,風が強くテスト飛行を断念しました。  重心の関係で前にバラストが必要になり,重量が100g程度増えました。推力は十分ですが最低速度が増えたと思います。飛行の様子を見てサーボの位置を変更してバラストを減らすかもしれません。

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 Movie 

↑快調に離陸。  低速でのエルロンの効き具合も普通になりました。  パワーを加えると頭上げをするので,スラストラインの前を下げてみます。

2021/10/31  無風で飛ばしやすい一日でした。

 Movie 

↑少し前を重くしてみました。  最後に着陸の様子が映っています。

2021/09/26

 Movie 

↑上空での飛行は何も問題ありません。エルロンがあまり効か無いのは相変わらずです。

 Movie   着陸時に失速してダイブしました。  プロペラ後流の影響が大きく,推力が弱いときの舵の効きが最悪です。  プロペラを回したままで着陸すれば解決するのではと考えます。

 プロペラ後流の影響で舵が効いている感じなので,次のように変更します。  ①尾翼面積を増やす。  ②モーターの取り付け位置を下げ,スラストラインを水平にする。  ③エルロンの幅を10㎜ほど広げる。  ④垂直尾翼面積が増えるので上反角を10°にする。

2021/09/19

 Movie 

2021/05/30  あまり風がなく調整にはもってこいの日でした。  プロペラをAPC7×4Eに変更しました。

↑滑走開始

↑離陸

↑推力は十分です。

↑着陸態勢

↑拍手笑顔

↑拡大

2021/05/09

 送信機と受信機を替えました。  前輪用のサーボを追加してY字ハーネスでラダーと連動させました。

 Movie   横風で離陸しました。エルロンが効きすぎで,時々傾きすぎです。

 送信機と受信機を替えたせいで設定のやり直しです。風のない日に調整が必要です。

2021/03/06

 前回なんの苦労もなく気持ちよく飛んだのですが,今日は離陸に苦労しました。

↑滑走開始

↑  なかなか真っすぐ滑走せず,離陸させるとダイブします。

↑離陸直後が非常に不安定です。

↑何回かひっくり返りました。

↑無理な体制からでも何とか離陸すると後は安定しています。

 前回と何が違っているか考えると前回は向かい風2~3m/sで今回は無風でした。  離陸速度か不足している状態でエレベーターを引き,失速したものと考え得られます。前回は風に対する相対速度は今回よりも大きかったと考えられます。  速度が増えるまで滑走させればよいのですが,速度が出ないとラダーの効きが悪く真っすぐ滑走させるのが困難です。ラダー面積を増やすか,前輪をラダーと連動させたいと思います。  

2021/01/24

 早朝の雨が上がって風は多少ありましたが,良い天気になりました。

↑滑走開始

↑離陸の瞬間

↑ベストショット。ベテランU氏撮影。  ジャイロ調整用の窓があいたままでした。

 二回目の飛行で左旋回中のエルロンのホーンが外れ墜落。木に引っかかって小破で済みました。  前回のとき飛ばす前の点検で片方のホーンの取り付けが悪くて補修して飛ばしたのですが,今回外れたのはその逆側でした。  ジャイロが働くとサーボが自動で細かな動きをするのでバッテリーの消耗以外にもリンケージに負荷がかかると思います。

2021/01/16

↑点検が終わり滑走開始

↑無事帰還~着陸態勢

 初飛行成功。NX3ジャイロを搭載しているので安定して飛びます。ジャイロOFFでパワーをかけると頭上げするのでスラストラインの前をもう少し下げたほうが良いようです。

2021/01/03

 完成後の調整。舵角の方向確認,最大舵角の調整,ジャイロ(NX3)の補正方向確認と感度調整などいろいろあります。今日は風があるので滑走テストだけです。

↑推力確認

↑滑走テスト

↑ちょっと浮かしてみました。

 何点か手直しが必要です。次回は上空まで上げて最終調整です。

仕様 エルロンの効きが悪く,低速では全く舵が効かないことがあったので,尾翼を変更して下記のサイズにしました。(2021/10/17)

主翼
 翼型N10
 平均翼弦16.0
 翼長87.0
 面積1392.0 cm2
水平尾翼
 平均翼弦12.0
 翼長21.1
 面積253.2cm2
 モーメントアーム32.6
 水平尾翼容積比0.37(0.30~0.60)
垂直尾翼
 平均翼弦11.2
 高さ20.0
 面積222.0
 モーメントアーム32.6
 垂直尾翼容積比0.060(0.02~0.05)
 ※垂直尾翼が2枚なので高さを2倍にしています。
重量
 胴体310.0g
 主翼127.5g
 Lipo 3S2,200mAh171.0g
  計648.0g
翼面荷重46.6g/dm2
主翼垂直尾翼面積比19.9%(5~10)

詳しいデータが別ウインドウでご覧になれます。 Greenwood.pdf

翼型について  翼断面はN10です。

N-10

n10翼断面と特性 定番のクラークYと作りやすい下面フラットのクラークZの比較 clark Z clark Y 比較

実機について

 プロトタイプは1947年10月に最初に飛行しましたが,航空機の大量生産の計画は朝鮮戦争によって中断されました。中断して他のメーカーの航空機部品を生産する前に,さらに5つの例だけが作製されました。 (Wikipedia)

Greenwood-14

Anderson Greenwood AG-14 1951年にアンダーソングリーンウッドカンパニーによって製造された5機のうち最後のものです。 Original image: wikimedia commons Copyright:(CC BY 2.0)

一般的な特性
 乗員1
 収容人数1
 長さ6.71 m
 翼幅10.54m
 高さ2.36m
 ウィングエリア11m2
 翼型NACA 4418[11]
 空の重量386kg
 総重量635kg
パワープラント
 Continental C90-12FP
 4シリンダー空冷式水平対向ピストンエンジン
90hp(67kW)
 プロペラ2ブレード
 固定ピッチプッシャープロペラ
パフォーマンス
 最高速度190km/h
 巡航速度180km/h
 使用限度15,000m
 上昇速度3.6m/s

実機の翼型はNACA4418です。

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