昭和30年代の話です。鹿児島県の北の小さな町で生まれ小学生時代をすごしました。小学校の3~4年のころ,ゴム動力の飛行機を一生懸命作って飛ばしていました。昔から物作りが好きだったように思います。 高台の神社の隣に自宅があり,坂を下ったところに小さな電気店がありました。そこのショーウィンドウにエンジン機のゼロ戦が展示したあり,通りかかったときはいつも眺めていました。大きさは翼長60㎝ほどで,たぶんラジコン飛行機だと思います。これが私の初めてのラジコン飛行機との出会いです。当時はもちろんお金もなく「いいなあ」と思うだけの「夢」でした。
10年ほど前ですが,京商の電動グライダー「ストラトス2000」を近くの模型店で見かけ,昔のことを思い出し,衝動的に購入してしまいました。当時はニッカドと相当重いブラシモーターがついていました。送信機もついておりすぐに飛ばせると思ったわけです。 ところがどっこいいくらやっても飛ばせなくてついに大破。 それを見かねた同僚から転勤の際の餞別としてバルサキットをいただき,初めて組み立ててみました。ハンドランチグライダーでしたが知識に乏しく滑空はするものの上昇したことはついにありませんでした。しかし,作っている過程は大変楽しいものでした。
その後,作っては飛ばずに壊れるということが続き,飛ばない理由を考え,作り直して,また失敗ということを繰り返しました。その間どうしても理論的なことも少しは分かっていないと無理だということに気づき,いろいろなことを学んできました。 最近機器類,主にブラシレスモーターとリポバッテリーの進化と少しは操縦練習の成果も現れて,やっと満足のできる機体ができるようになりました。
この間「あいらフライトクラブ」の方々には墜落した飛行機の回収など多大なご迷惑をお掛けしました。また,テストパイロットをお願いし,貴重なアドバイスも多々いただきました。 私にとって操縦練習で一番役立ったのは「練習用ラダー機」です。シミュレーターも購入しましたがほとんど役に立ちませんでした。壊れない飛行機はないので壊しても壊しても簡単に修理できるのが一番だと思いました。
まだまだ作ってみたい飛行機も数多くあります。また,飛ばしていて不都合な点も多く気づきます。現在,公立高等学校を退職し,現在は大学進学予備校で週3コマ講義しています。割と自由な時間ができたので,今までの備忘録を兼ねてこのページを作製しています。今後もどんどん加筆,訂正,新規追加と進化させていきます。
初めはすぐに飛ばせるものと勘違いしますが,飛行機は三次元空間を飛ぶので操縦は難しく,二次元のラジコンカーのようにはいきません。ラジコンカーは小さな子供でも走らせられます。また,衝突してもあまり壊れません。ラジコン飛行機は壊れないように頑丈に作れば重くて飛びません。壊れやすいのは宿命です。飛ばし初めのころは,飛ばすたびに壊してしまいます。 高価な機体を買ってもすぐに壊してしまい,練習にすらなりません。「心が折れそう」ということも良く聞きます。あきらめてせっかく買った高価な送信機などの機器も眠ったままにならないようにしたいものです。 優雅に飛ぶスケール機を飛ばしたくて始めることが多いと思いますが,慣れないと無理です。簡単に作れて,壊してもすぐに修理できる機体,操縦しやすい機体で十分練習すれば一番良いと思います。このサイトで簡単に作れる機体は 「練習用ラダー機~のんびりフライト」 「練習用スチレンボード機~超簡単工作」 です。 また, 「番外編 ダイソー300円グライダー電動化」 なども楽しめます。 機体の違いによりそれぞれのクセがあります。あせらず,一つの機体で十分練習してからスケール機に移行すれば良いと思います。 毎日飛ばせる訳ではないので,久しぶりに飛ばすことが多くカンが狂っていることも良くあります。私はいつも初めに練習用の機体を飛ばすことにしています。
ページアドレスの horo1929 はかつての愛車の愛称と登録番号から取りました。写真は2017/06お別れの日の写真です。ディーゼル車である,エアバッグがない,自動ブレーキシステムなどの安全装備がない,環境にやさしい車の時代になってきたことなど考えて残念でしたが手放しました。